インシデントをした場合、今後同じことが起きないように、自己分析・共有をする必要があります。
その際に、正しく報告することが何より大切です。
今回は、インシデントレポートの正しい考え方・報告方法を解説します。
インシデントレポートの目的・意義
インシデントレポートとは、「〇〇の出来事があった」といった、インシデント事例のデータを収集するのためのフォーマットです。
そのデータを元に、原因はなんだったのか?どういった対策ができるのか?を分析します。
インシデントレポートは反省文や始末書ではなく、患者の安全確保のためのレポートなのです。
インシデントの分析
インシデントの分析は、ミスの再発防止にとても重要な要素です。
なぜインシデントが起こったのかを正しく理解し、その上で再発防止策を考えましょう。
分析のポイント
- 起こったことの把握・認識
- 時系列で行動を振り返る
- 手技やルールの確認
インシデントレポートの書き方のポイント
インシデントレポートは、共有するレポートです。
誰が見てもわかるように書きましょう。
また、レポートのフォーマットは病院ごとに決まりがあるので、先輩に聞いて確認しましょう。
書き方のポイントとしては6W1Hで考えると、わかりやすく書けます。
When いつ(4月2日 AM16:00)
Whereどこで(2病棟の301病室で)
Who誰が(自分が)
Whom誰に(〇〇さんに)
Whyなぜ(誤った認識をしていて)
What何を(○○液の滴下速度を)
Howどのように(○時間で早く滴下していた)
項目ごとに書くと、具体的に整理されて何が原因だったか理解することができます。
この場合、原因は、点滴の滴下速度が早かったことです。
さらに、計算が合っていたのか?計算は合っていても、調整を間違えてしまったのかが分析できれば、今後の再発防止策が立てられます。
今後インシデントを起こさないために
レポート作成が出来て完了、ではありません。
今後同じようなインシデントが周りでも起きないように、共有することが大切です。
必ず、ミスが起きてしまったことを報告して、病院全体でミスがないように防止をしましょう。
人間ですから、どうしても人的ミスは起きてしまいます。
落ち込まずに、次はミスを起こさないよう意識、対策を行いましょう。
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